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ニュースでよく見かける移民問題

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こんにちは♪
涼しい日が続きますね。
秋が待ち遠しかった数週間前、今はこんなに早く涼しくなることに疑問を抱いてしまいます。

先月産休に入られたikuさんから、おいしそうな桃をいただきました。
まだ夏休みを満喫する妹が、やる気になってデザートを作ってくれました。

ニュースでよく見かける移民問題_e0344386_1975392.jpg

やっぱり手作りにはかなわない。
どんな添加物も着色料も、自然のものには代えられないですよね(^^)
ikuさん、ありがとうございました♪



今回は、最近気になっているニュースについて、考えてみた回です。





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先日のニュースで、ギリシャへの移民、難民が押し寄せているという
内容が取り上げられていました。

ヨーロッパに押し寄せる、中東やアフリカからの移民、難民のうち、
60%以上がギリシャを通ってヨーロッパに入ってきているそうです。
トルコに近い“コス島”には、シリアからの難民を中心とした、
約7,000人が海岸にテントを張るなどして島にとどまっているそうです。
これは、島の人口の20%以上を占めており、「難民の島」というイメージができてしまったそう。
そのため、この夏の島の観光客が激減し、深刻な状況をもたらしているということでした。
また、難民救助に関しても問題が発生しています。
ギリシャ政府は、難民救助のための専用の船を出して、アテネ郊外の港に順次移送していますが、
現在ギリシャは財政難に陥っており、使える船は一隻だけ。
難民流入のペースに追いつかないのが現状です。


―――日本ではあまり聞かないけれど、移民とは?

そもそも、移民や難民とは、どのような人を指すのでしょうか。
IMO国際移住機関によると、「現時点では、国際的に合意された定義がまだない」そうですが、
戦争、人権侵害、自然災害などが原因で起こる難民や避難民、人身取引の被害者など、
自分の意思に反して強制的に移動を余儀なくされる場合(非自発的な移住)に、
国際的な人道支援の対象として考えられるようです。

ヨーロッパで移民を受け入れるようになったのは、19世紀頃だそうです。
西ヨーロッパでは、第二次世界大戦以降、移民や外国人労働者を本格的に受け入れるようになりました。
戦後1960年代に入り、経済の好況が訪れたフランスや西ドイツ、スイス、ベルギーなどが
不足する労働力を補う為に、滞在期間を限定したゲスト労働者を受け入れるようになったからです。

しかし、それも長くは続かず、1970年以降、受け入れ停止が相次ぎました。
その背景には、受け入れ当初は予想していなかった、様々な問題の発生が関係していたようです。
外国人労働者を短期間に受入れた結果、劣悪な環境の住宅が生まれたり、
低賃金で過酷な労働条件でも働く外国人労働者の存在が、労働運動により築いてきた
労働者の権利や保障を脅かすようになったり、外国人労働者によるストライキが起きるようになるなど、
政策自体を見直す必要が出てきたのでした。
自国を発展させるためだけに、移民を受け入れた。そう思わざるを得ない政策です。


現在の移民に対する政策は、各国でかなりの差があり、考え方も異なるようです。
カナダやオーストラリアなどの移民の多い国では、多様な文化を受け入れていこうという
「多文化主義」の考え方が強いようです。
一方ヨーロッパでは、歴史的、文化的な歴史が長い国が多く、文化のアイデンティティーを強く持っていて、
多様な文化を受け入れるよりも、社会的な一体性を重要視する「社会統合」という考え方が
近年取り入れられた政策です。
余談ですが、4年ほど前に、ドイツに半年弱の間滞在していた時、
ホストファミリーから「もっと長く住めば、ドイツ人らしくなれるよ」と言われたことがありました。



―――わたしたちの問題として考えてみると。

日本の移民の受け入れは、他国と比べても非常に少ないです。
少子高齢化の現代、介護などの人手不足を補うために移民を受け入れようといわれることもありますね。
移民を受け入れることは、非常に多くの分野に関係するため、
受け入れた後にどのような問題が起こるか、未知数ともいわれます。
長年、人口のほとんどを日本人が占めているこの国で、
日本人と血縁関係のない日本人が増えることに、抵抗を感じる人もとても多いのではないでしょうか。

非人道的な扱いから逃れるために、命がけで助けを求める他国の人々を思うと、
受け入れないという選択肢は考えられないのでは…と思ってしまいます。

しかし、移民となった人々の人権を考えると同時に、
自国の人々の伝統や文化に何らかの影響が出てくる可能性(良い面も悪い面も)、
そして、現在ギリシャが直面しているような経済的な側面も考えなければいけません。

とても難しい課題ですね。
きっとこれからますます議論される問題なのでしょう。
その時に、わたしたちはどう考えるのか、どのような価値観を持つべきなのか、
問われる日も近いのかもしれません。


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by tenimuhousocial | 2015-09-01 19:09 | 日々のこと
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