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こんにちは、涼しい風が秋を感じさせますね。 先週の日曜日は、久しぶりに美術館を訪れました。 六本木にある、サントリー美術館で開催中の『国宝曜変天目茶碗と日本の美』展。 お習いしているお茶に関係する展覧会ということで、 お稽古仲間のみなさんと鑑賞してきたのですが、けっこうな賑わいで、 若い方も多かったのが印象的でした。 展覧会の目玉は、展覧会名にもなっている国宝の“曜変天目茶碗”。 天目釉(てんもくゆう)という釉薬をかけて焼いた陶器製の茶碗は、 “天目茶碗”と呼ばれ、その中でも最上級とされる“曜変天目茶碗”。 大阪にある、藤田美術館に所蔵される名品中の名品と呼ばれるものなのだそうです。 実物は、案外小振りな茶碗なのですが、 瑠璃色とはまさにこのことと思えるほど美しい色、紋様に、 多くの人が宇宙を創造することでしょう。 曜変天目茶碗の“曜変”は、陶磁器の焼いた際に、予想外に変色したことを意味する、 “窯変”という字が使われていたそうですが、宇宙を感じるほどの美しい様子から、 “曜”の字があてられるようになったそうです。 この茶碗は、12世紀~13世紀に中国で作られたものだそうですが、 いつの時代も美しいものを見たときの感動や驚きがあって、 おそらく国に関係なく大切にしようという気持ちが受け継がれてきたことを、 嬉しく思いました。 しばらく美術鑑賞から遠ざかっていたのですが、なんだかまた再燃しそうです(^^) ☆☆☆天衣無縫ソーシャル事業部Facebookページはこちら☆☆☆≫≫ ----------------------------------------------------------------------------------- 話題は変わって、昨日はNOC日本オーガニックコットン流通機構主催の ビジネスサロンに参加しておりました! 今回のテーマは、 『オーガニックコットン産地まるわかり』 現在NOCで流通している多くの原綿は、 スイスのREMEI社から入ってきているそうです。 REMEI社は、1991年にインドにおいて オーガニックコットンビオレプロジェクトを開始、 1997年にbioRe®ビオレ支援基金を開設しています。 設立者のPatrick Hohmannさんが語った、bioRe®基金開設の目的が素晴らしいので、 少し長いですがそのままご紹介します(^^) 「私たちは有機農業こそが健康的な社会有機体の基盤であることに気づいたのです」 bioRe®基金は、有機農業、特に綿生産地における有機農業の促進および設備向上や 資産形成に通じた小規模農家への支援を目的としています。 私たちは人権を持続可能な発展の基盤と捉えています。 人権とオーガニック綿は2つの異なる観点からのアプローチに基づいています。 1つ目はすべての人は健康的な生活環境を整える自由があるべきという点であり、 もう一方は私たちの生活は次の世代も健康的な生活が送れるよう配慮するものであるという点です。 このアプローチにより、環境に配慮したバランスと統合的地域発展は密接に絡み合ったものとなるのです。 有機農業に目を向けてみると、私たちのプロジェクトは地域における公共施設や農業を推進し、 その結果様々な領域 ―環境(環境保全の権利)、教育(教育への権利)、健康(健康への権利) そして自立(就業および発展への権利)― における人権の達成に貢献してきました。 長期的には、私たちのプロジェクトは環境を損なうことなく農家の自立を保証することを目指しています。 究極的には、農家の人々が小規模農家とその家族として尊厳のあるきちんとした生活を送るための 基本的人権を尊重するようになるのです。個人による自立と自主性こそがこの取り組みの中心なのです。 bioRe®契約農家は起業家でもあり、健康的で品種多様性を保った農業による収入によって 自分たちの学校、井戸、医療を維持していくのです。 彼らは他のいろいろなプロジェクトによってさらに収入を増やしていけるのです。 労働者の人権や労働環境を守っていくことをまず重要視していることが伝わってきます。 オーガニックコットンの生産に関わらず、社会全体がこうあってほしいという在り方にも 通じているのではないでしょうか。 同社はこの目的に沿って、生産者の健康維持や土壌の保全、生産者の良好な労働環境の維持 などを実施し、オーガニックコットンの栽培から製品になるまで、すべてbioRe®で管理しているそうです。 また、すべてのプロセスはフェアトレード認証で運営されていて、生産状況も完全に公開されています。 今回の講演で、ポロシャツをいただいたのですが、 画像のようなQRコードとトレーサビリティーナンバーが印字されたタグがついています。 これをREMEI社のホームページで検索すると、 生産者の履歴を追うことができます。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 生産者の顔や簡単な自己紹介もあり、その商品に対しても自然と大切にしようと思えます。 日本でも野菜などで、生産者の顔がみえる商品を売っているのを見かけますが、 繊維の生産者を知ることはほとんど無いと思います。 消費者が商品の背景にある人権や労働の問題点を考えるきっかけ作りを、 オーガニックコットンに関わる多くの人々が広げていかなければいけないと感じました。 ☆☆☆天衣無縫ソーシャル事業部Facebookページはこちら☆☆☆≫≫
by tenimuhousocial
| 2015-09-16 17:59
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